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今回は私が考えるところの「日本の大学における帰国子女の役割」につ
いて書いてみようと思います。おそらくこのメルマガを読んで下さっている方の多数 はこれから日本に帰国し日本の大学入学を目指す方だと思うので、そういう方に少し でも「へぇ~僕達(私たち)には日本の大学でこんな役割があるんだ」と思っていた だければ幸いです。 まず、私は個人的に「帰国子女としての役割」というものが日本の大学において存在 すると思っています。それはなぜか。それは帰国子女入試という特別な制度が多くの 大学に設けられているからです。日本はもうすぐ大学全入時代に突入すると言われて いますが今現在では大学の一般入試の倍率はまだまだ高いわけです(大学、学部によ って多少異なりますが)。その中でどうして大学側はわざわざ帰国子女を対象とした 入試を行い帰国生を受け入れるのか。これを考えた時に次の3点の理由が挙げられま す。 1.国公立大学の場合帰国子女制度が外務省または文科省などの国の機関によ って大学側に義務づけられているから。 2.大学側の学費確保のため。(帰国子女の家庭は経済的に比較的豊かだとされる) 3.帰国子女は何らかの形で大学にメリットをもたらすと思われるから。 ここで挙げた1番と2番の理由は実際に大学側が公表しているものではないのですが 、(当たり前か・・。)信憑性はあるなぁという感じがします。しかし皆さんに注目 して欲しいのは3番の理由なのです。これが帰国生入試を実施している大学が多かれ 少なかれ公表している「帰国子女を受け入れる理由」です。(ちなみに東京大学の帰 国子女募集要項にはこのような理由が表紙に明記されています。)前置きが長くなり ましたが、このように大学側は表向きの理由であるとは言えども何かを帰国子女に期 待しているのです。実際の面接試験で「あなたが帰国子女として大学に貢献できるこ とは何ですか」と聞かれた人も多いようです。 そこで日本の大学における「帰国子女としての役割」を考えてみるとやや抽象的では ありますが、 1. 英語力を生かした貢献 2. 異文化経験を生かした貢献 の2点ではないかと思うのです。 まず1番についてですが、日本では帰国子女=英語という公式が依然として存在しま す。帰国子女と言っても千差万別で非英語圏に滞在していた人や私のように3年間な ど滞在期間が短い人もいるわけですが、それを一般生に理解してもらうのはなかなか 難しい。ということで、やはり帰国子女=英語というイメージは拭えません。だから 帰国子女には英語の授業でクラスメートを助けるor周りの学生にいい刺激をもたらす という役割があるのではないかと私は考え始めたのです。(もちろん「そんなのやり たい人がやればいい」と言ったらそこまでなのですが、今回はあくまでも帰国子女と いう特性を生かした大学生活を送るという観点から書いています。)そこで問題にな るのが、帰国後の帰国子女の英語力です。こちらも千差万別だと思いますが、どんな 人であれ日本に帰ってくると英語を話す機会が激減するので海外にいた頃より英語力 が落ちるのが普通です。では帰国後どのように英語力をキープするのか。 1. 英語の本を読む、 2. 留学生などと英語で話す、 3. 英語を使えるような活動をする。(ボランティア、バイトなど) このような感じです。日本では英語を話す機会は自分で積極的に作らないとありませ ん。だからせっかく身に着けた英語をキープできるように努力しましょう。(私自身 失われていく自分の英語力に危機感を抱き、真面目に勉強しようと決めたところです 。) 次に2番です。「異文化体験を生かすって何?」とお考えかもしれませんが、これは akikoが以前のメルマガにも書いているように、日本で勉強している外国人留学生を 助ける、自らの異文化体験を友人と分かち合いそれによって周りの学生を刺激する、 友人の留学相談に乗るなどです。このようなことができるのは帰国子女だけではない かもしれません。しかしこのようなことを通して、帰国子女としての特性を生かし大 学に貢献できることは確かです。実際に私も友達の留学相談なんかに乗っていると 「少しは役に立っているのかな」と思えてきます。 以上が私が考える「日本の大学における帰国子女としての役割」です。一見小さいこ と、もしかしてやらなくてもいいじゃないかと思われることかもしれません。けれど 私は大学に入って様々な場面で友人に助けられ、その度に私は何ができるだろうと考 えてきました。そこで行き着いたのがこれらなのです。やはり世の中ギブ&テイクで す。ですからこれから日本の大学に「帰国子女」として入られる方はぜひこういう役 割が自分達帰国生にはあるんだなという気持ちを持ってもらいたい。そう思うのです 。ちょっと熱くなってしまいましたが、最後にどうしてこのトピックを選んだかとい うことだけ書かせていただきます。実は私自身こういう役割が自分にあるのだという ことを忘れて大学1年間を過ごしてしまったのです。しかし2年生になりようやく落 ち着いた今、ただただ楽しい日本の大学生活もいいけれど、やはり自分の役割、存在 意義が明確な方が有意義な大学生活が送れるのではないかと思ったのです。そこでも う一度帰国子女には、何が求められているのか、何ができるのか、を考えよう。そう 思ってこのトピックを選びました。とまぁ、多少自己満足的で申し訳ないのですがこ こまで読んでくれた方どうもありがとうございます。駄文申し訳ないです。帰国子女 の方、これから「帰国子女」と呼ばれる方、そうでない方ももちろん色々意見下さる とありがたいです。よろしくお願いします。
by kikolog
| 2005-04-12 21:42
| キコク的大学生活
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